新宿パークタワーのECO
新宿パークタワー(所有・運営:東京ガス都市開発株式会社)では、竣工以来「環境配慮型のビル」として、
環境負荷低減に向けたエネルギー使用量削減やゴミの分別収集・再資源化などの活動に、積極的に取り組んでいます。
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ブランディング
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新宿パークタワーのECO
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SPT ECO Field 新宿パークタワーを地球にやさしいビルに。
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図1 東京都環境局
「地球温暖化対策」
サイト(一部)


図2 排出量取引のイメージ

2010/7UP

CO2を買い取らなきゃいけないって、どういうこと?
〜 東京都環境確保条例の改正(1)

3月から4月にかけて、「東京都の環境確保条例の改正により、都内の事業者にはCO2の排出総量削減義務が課せられる」といった内容の記事が新聞紙上などを賑わせていました。ただ、【CO2の排出量削減】といわれても、分かりにくいですよね。ここでは2回に渡って、改正された都条例を、新宿パークタワー(SPT)の場合についてかいつまんで解説します。

そもそも、「SPTで排出されるCO2」とはなんでしょう?建物で電気や空調用の熱などの加工されたエネルギーを使用することは、それらを製造・輸送する際などにCO2を発生(排出)させている、と考えられます。このCO2が地球温暖化を促進しているので、それを減らさなくてはならない、SPTであれば2005〜2007年度の平均CO2排出総量の6%を削減しなくてはいけない(2010〜2014年度の5年間の平均)、というが今回の義務です。モトを正せば、「電気や空調の使用を減らしなさい」ということを意味しています。

「6%」と簡単に書きましたが、今までと同じようなエネルギーの使い方をするなら、年間で3週間(*)以上、電気も空調もまったく使わない、という環境で業務しなくてはいけないのです。(*:1年間を52週とすると、3週÷52週≒5.7%より)

さすがに誰だって1年のうちの1ヶ月弱も、電気や空調も使わずに仕事するわけにはいきません。そこで、私たちがこの義務を果たすためにとる手段としては、

 (1)自らで省エネして削減する、 または、
 (2)他社の排出量を取得(排出量取引)する、
 の2つが考えられます。

(1)については、ご入居の皆様にも省エネ対策にご協力くださいますよう、お願いします。次回に詳しく解説しますが、同条例では【テナント事業者が協力する義務】というのも掲げられています。【オフィスでできる地球温暖化対策】のサイトでは、さまざまな省エネ手法を載せていますので、参考になさってください。

(2)は(1)で達成できなかった場合、削減義務量以上のCO2削減を実施した事業者から、売却可能量を取引する、などの新制度です。既に同制度におけるCO2の取引価格の目安も出ており、まさに「CO2買取り制度」といったところでしょうか。しかし、その価格も決して安いものではなく、CO2排出権を買い取る前にまずは(1)の省エネ努力をして削減義務を達成することが前提となるでしょう。

この改正条例は既に施行されています。次回は【テナント事業者が協力する義務】を中心に解説する予定です。

東京都環境局「総量削減義務と排出量取引制度」

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図 快適空調のコツ 〜 冷房時の工夫
(出典: (財)省エネルギーセンター
 「家庭の省エネ大辞典」)

エコと数字のはなし(1) 〜 夏のエコはエアコンから

昨年実施したエコアンケートでは、「実践中の(またはやってみたい)エコ(省エネ対策)を実施したら、どれぐらい効果があるのか教えて!」といった回答が多く寄せられました。そこで、ここでは【エコと数字のはなし】として、皆さんが気になるエコとそれによる効果量を、環境性・経済性などの面から見ていきたいと思います。

近年の「COOL BIZ」を始めとする省エネ対策を推す動きは盛んです。でも最近は、職場だけでなく、自宅でもエアコンが手放せなくなってきました。そこで今回は、冷房期のエアコン使用における省エネ効果を取り上げます。

(1)外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から28℃
  にした場合、
  年間で電気30.24kWhの省エネ
  → 約670円の節約、CO2量 13.7kgの削減

(2)冷房を1日1時間短縮した場合(設定温度:28℃)
  年間で電気18.78kWhの省エネ
  → 約410円の節約、CO2量 8.5kgの削減

(以上、(財)省エネルギーセンター「家庭の省エネ大辞典」より)

こうして数字で見てみると、1年間に得られる効果が少ないような気もしますが、さにあらず。これが、仮に東京都全世帯で取り組んだら、どうなるでしょう。まず、都内のエアコン台数を試算します。
  都内世帯数 6,296,239世帯(*1)
  × エアコン普及率 88.6%(*2)
  × 1世帯保有数量 2.56台(*2)
  ≒ 1428万台

(1)と(2)の効果とこの台数を積算すると、消費電力は約70億kWhの削減、CO2削減量は約32万トンにもなり、そのCO2量を1年間に杉の木が吸収する量(*3)に換算すれば、なんと2265万本分にもなるのです!(イラストイメージ参照)

一人の努力ではたいしたことではないように思われますが、やはり「ちりも積もれば山となる」というように、皆さんで協力して、大きな成果を得たいですね。そこで、前出の「家庭の省エネ大辞典」では、「快適空調のコツ」として冷房時の工夫をあげています(図参照)。新宿パークタワーでも同じことが言えますが、ロールブラインド(カーテン)等も有効活用して、省エネだけど快適な夏の室内空間を作り出してみませんか?

(*1) 東京都総務局統計部「住民基本台帳による世帯と人口」より(数値は2010年4月1日現在)
(*2) 内閣府経済社会総合研究所「家計消費の動向」より(数値は2007年)
(*3) 環境省/林野庁「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」(数値は平均CO2吸収量:14kg/本・年)

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