アニバーサリー・プレ・イヤーを盛り上げる、
6年振りのクリスマスコンサート
2024.01
2024年に30周年を迎える新宿パークタワー。アニバーサリーイヤーが近づくなか、クリスマスオブジェがお披露目。ワクワクしたムードが高まりつつある2023年12月9日(土)にクリスマスコンサートが開催されました。
今年は東京ガス管弦楽団と世界的デザイナー・コシノジュンコ氏の競演による特別なもの。楽団の団長であり東京ガス不動産株式会社代表取締役社長の穴水孝氏に開業30周年アニバーサリー・プロジェクトと、今回のクリスマスコンサートへの想いをインタビュー。コンサート当日の模様もお伝えします!
東京ガス不動産株式会社 代表取締役社長/東京ガス管弦楽団 団長
穴水 孝 氏 インタビュー
時代を先取るオフィスビルから、
エリアの人々の繋がりと文化を育む存在へ
新宿パークタワーが開業した1994年は、まだビルの高層階にホテルを設けるのは珍しかった時代。それもラグジュアリーホテルの「パークハイアット東京」となると、非常にセンセーショナルだったと思います。そして、日本を代表する建築家・丹下健三氏が手掛けた三角形の象徴的なデザイン。その斬新さや先進性だけでなく、ビルで働く人々や近隣の人々との繋がりから育んできた独自のエリアマネジメントも、私たちの誇りです。
そんな新宿パークタワーを、未来に繋げていきたいという想いで、開業30周年アニバーサリー・プロジェクトを立ち上げました。仕事をする機能的なオフィスだけではなく、訪れる人々の心に心地よさを与え、繋がりを育むような場にしていきたいと考えています。
今回、このプロジェクトのプロデューサーをコシノ氏にお願いしたのも、思いもつかないようなアイデアで人々の心を豊かにするイベントを生み出してくれると考えたから。
西新宿はコンサートホールなどの施設があり、実はファッションやモードとのゆかりも深いエリア。このプロジェクトをきっかけに、近隣の施設や文化人とのコラボレーションで新しい価値を生み出す取組みも、積極的に行いたいと考えています。
コシノ氏にも、新宿パークタワーにも、
特別なクリスマスの曲。
今回、クリスマスコンサートで演奏する東京ガス管弦楽団は、東京ガスグループの社員とOB・OG、そしてその家族や友人で構成された企業オーケストラです。
毎年、クリスマスコンサートを開催していますが、実は、新宿パークタワーで行うのは6年振り。さらに、今年はアニバーサリー・プレ・イヤーを盛り上げる特別なコンサートなので、新宿を訪れる人々に楽しんでいただきたいと休日の開催を決めました。
ゲスト指揮者にコシノ氏をお招きし、会場に来られなかった方に向けてコンサートの様子をSNSで配信。より多くの人と一緒に楽しめないか、プロジェクトメンバーと試行錯誤を重ねました。
コシノ氏に指揮をお願いする曲は、コシノ氏にも私たちにもご縁のある、坂本龍一氏が作曲した「戦場のメリークリスマス」。シンセサイザーがメインの楽曲ですが、オーケストラ用に団員の秋山さんが編曲しました。コシノ氏は坂本氏がYMO在籍の頃から、長きにわたり親交がありました。そして、私たちにとって坂本氏は開業当時からパークハイアット東京を非常に愛してくださった方。パークハイアット東京が開業20周年を迎えた際には、その記念に「Timeless」を作曲してくださいました。開業25周年を祝うムービーではパークハイアット東京への想いを語ったメッセージも。
そんな坂本氏との思い出を偲びながら「戦場のメリークリスマス」を演奏したいと、コシノ氏と私たちで選曲しました。
2023.12.9(sat)
東京ガス管弦楽団クリスマスコンサート レポート
ゆったりとした時間が流れる土曜日の1Fロビー。コンサートのリハーサルが始まると、行き交う人達は足を止めて演奏に聴き入り、開演前から空間はホリデイの多幸感であふれています。
先着100席の券が数日で配布終了した、今回のクリスマスコンサート。その本番前に、コシノ氏、団長の穴水氏、編曲を担当した秋山氏にコメントをいただきました。
コシノ氏:
指揮をするのは今回が初めてで、大挑戦。会場の音の響きに驚いています。楽団の雰囲気は和やかで、開業30周年のアニバーサリー・プロジェクトも楽しみながら参加しています。
穴水氏:
新宿パークタワーで6年ぶりにクリスマスコンサートを開催でき、そしてコシノ氏と共演させて頂けることに大変感激しております。お客さまに楽しんでいただけるよう心をこめて演奏いたします。
秋山氏:
本番前にコシノ氏と楽団との合同練習ができたのは、たった1回。その時は「大丈夫かしら?」なんて笑い合っていましたが、合同練習後もお忙しい合間を縫って練習されたんだと思います。楽しみながらオケを引っ張っていく指揮は流石。本番は「何か」が起こるもの。その化学反応を楽しみたいです。
開場後、大人から小さなお子さんまで幅広い世代のお客様が客席に。立ち見の方もスマートフォンを構えて開演を待ちます。コンサートのスタートは、黒にゴールドのラインが映える燕尾服に身を包んだコシノ氏が指揮台へ。軽快な「ジングルベル」で会場を一瞬でクリスマスの雰囲気に。
素敵な雪景色をモチーフにした「ウィンターワンダーランド」は、冬の訪れを楽しむよう。弦アンサンブルによるドラマティックな「恋人がサンタクロース」や、子ども達が目を輝かせたディズニー映画の主題歌へと続きます。
きよしこの夜など、8つの定番ソングをメドレーで楽しませた「クリスマスフィスティバル」。そして「The Christmas song」は多くのアーティストがカバーしたクリスマスソングの名曲。しっとりと落ち着いた、心地よい演奏に包み込まれます。クリスマスのCMソングでおなじみの「すてきなホリデイ」は、曲の始まりで穴水氏のサックスソロが。
コンサートのラストの曲の前にはコシノ氏と穴水氏によるトークショーも。坂本龍一氏との思い出を語り合った後、コシノ氏の指揮による「戦場のメリークリスマス」へ。
感動で幕を閉じ、大きな拍手にアンコールで応えます。最後は、来場者全員でクラッカーを鳴らし、笑顔溢れるコンサートとなりました。
開業30周年アニバーサリー・プロジェクトは2024年が本番。
これからコシノ氏と新宿パークタワーでどんなイベントが繰り出されるのか、ますます期待が高まるクリスマスコンサートとなりました。
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