「万が一の備え」と誠実さがつくる、新宿パークタワーの安心と安全
2023.03
新宿駅南口から見える、三角形のシルエット。
新宿パークタワーが30年近くにわたって西新宿のランドマークとして親しまれてきた間に、安心・安全への取り組みは大きく進化してきました。
ここ数年で人々の暮らしに大きな影響を及ぼした、新型コロナウイルス感染症の流行に対して、新宿パークタワーでは、どのような取組みが行われてきたのでしょうか。
寛ぐ人、働く人を災害から未然に防ぐ、ビルづくり
上層階には、東京を代表するラグジュアリーホテル「パーク ハイアット 東京」。
洗練された上質なインテリアが並ぶリビングデザインセンターOZONEを有し、隣接する公園から緑を感じられる非日常感を求めて訪れる、多くのセレブリティから支持されるビル。
そして、大手企業から本社として選ばれる、高品質なオフィス棟。新宿パークタワーには、そんな2つの顔があります。
日本を代表する建築家・丹下健三氏の設計で知られる新宿パークタワーは、意匠だけでなく耐震面でも先進的なビル。
高い耐震安全機能を持つ「HiDAX」を国内高層ビルのなかでも早くから取り入れ、建設時から"テナントや来訪する人々を守る"ことを重視してきました。
これにより、2011年3月11日に起こった東日本大震災では都内でも負傷者が出るなどの混乱もあるなか、ビル内で大きな被害はなく、すべてのテナントも無事でした。
また、2000年代にSARSが流行した際にはいち早く防護服を用意。この備えがコロナ禍で役立つなど、"万が一の備え"や"備えあれば憂いなし"の精神によって、新宿パークタワービルは守られてきたのです。
ビルで働く人達の不安に寄り添いながら模索したコロナ対策
2020年の始めに国内で初めて新型コロナウイルスの症例が発生してから新宿パークタワーで行ったのは、他のビルの取組み情報を集め、館内の対策法を整えることでした。
まず厚労省の指針に沿い、共用部にアルコール消毒液の設置やエレベーター内に"マスク着用"や"会話を控える"ことを促すポスターを掲示。ラウンジの椅子の間引きや、喫煙所も閉鎖しました。
これらに加えて、テナントの声を聞きながら新宿パークタワー独自の対策も加えていきました。
館内で感染者が増加してからは、毎日、館内の感染者数をテナントに通知。その内容へのテナントからの問い合わせにも、プライバシーを配慮しながら丁寧に一つひとつ答えていきました。
感染者が発生したテナントには、共用部への消毒活動を実施。他のテナントに不安を与えないよう夜間に行い、防護服を着用した清掃スタッフが、該当のテナントの床に消毒液を撒き、ドアノブや自販機のボタン、手すりに至るまで徹底的に除菌を行いました。
これらの作業を翌営業日以内に行わなければならないため、夜間に対応できるスタッフを厚くするなど人員の見直しも。
また、コロナ禍前は1日1回だった館内の除菌清掃も2回に増やし、ドアノブや自販機のボタン、手すりなど人の触れる箇所は全て除菌。
新宿パークタワーには古くから付き合いのあるテナントが多く入居しています。対面のコミュニケーションがなくなったコロナ禍でも信頼関係が維持できるよう、テナントとの日々のやり取りやオンライン会議の一つひとつにも真摯な姿勢で取り組んできました。
館内の感染を抑えて、春を告げるコンサート
ピーク時は年間70名だった館内の感染者も2022年度には大幅に減少。
しかし、これからも清掃スタッフ自身が新型コロナウイルスに感染しないことは重要です。
清掃時は常に各自専用のアルコール除菌液を携帯し、37.5度未満でも体調に異変がある場合は早退するなどの対策を行い、スタッフ間の集団感染を防いできました。
こうした取組みの積み重ねにより、コロナ禍で開催ができなかった館内イベントも徐々に戻ってきています。
直近のイベントでは、1階アトリウムで、5年振りに東京ガス管弦楽団によるイブニングコンサートを開催しました。
「Roll On Spring! 春よ、来い」と題し、晩冬の夕暮れに、あたたかな春に思いを馳せるクラシックやポップスの名曲が、吹き抜けのアトリウムに心地よく響きました。
2024年には30周年を迎える、新宿パークタワー。
これからますます多くの方に楽しんでいただけるようなイベントを計画中です。
ぜひ、足を運んでみてください。
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