白梅と鳥居のコントラストが美しいヒーリングスポット
2019.01
新宿パークタワーの敷地内に神社があること、ご存知ですか? 新宿中央公園側エントランスから見て右手、新宿パークタワーの足元に「銀世界稲荷神社(ぎんせかいいなりじんじゃ)」が鎮座しています。今回は、都会のど真ん中にあるパワースポットをご紹介しましょう。
美しい名の由来は参道を彩る"梅"
すぐ近くを首都高速や甲州街道が走っているとは思えないほど、しんと静まり返り、神聖な空気が漂う「銀世界稲荷神社」。この美しい名前の由来は、2月下旬から3月上旬にかけて、参道を彩る梅の花にあるといわれています。
江戸時代、この辺りには上野国館林藩秋元家の下屋敷があり、春先になると一面銀世界のように咲き誇る梅の花が有名だったそうです。それにちなみ、ここに鎮座した神社にも「銀世界」という名がつけられたのだとか。その後、明治42年に梅林と「銀世界」と書かれた石碑は、港区の芝公園に移植されましたが、神社だけ新宿パークタワーの敷地内に遷座され、現在に至っているのです。
「銀世界稲荷神社」は、新宿ワシントンホテルの「韋駄天尊堂」、新宿住友ビルの「出雲大社(東京分祠奉斎)」と並ぶ、西新宿のヒーリングスポット。手水舎の清水で身を清めると、心も洗われるようです。
近隣住民も訪れる幸福の神
「銀世界稲荷神社」に祭られている倉稲魂大神(うがのみたまのおおがみ)は、稲を始めとする穀物を司る神様。五穀豊穣、生活全般に幸を与えてくれるため、プライベートの願い事はもちろん、ビジネスや対人関係における悩みも聞いてもらえることでしょう。仕事の合間の休憩時間や就業後の帰り道に立ち寄ると、気持ちが軽くなりそうです。 毎朝欠かさず参拝に訪れる近隣住民の方も多く、ビル群の中にありながら生活に密着した一面も。 参道の階段の一番下から神社を望むと、抜けるような空が広がり、鳥居の正面に立つと、祠の背景に近代的なビル群が浮かびます。日本の伝統と現代の技術が共存する風景はSNSスポットとしてもおすすめです。
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